模試の判定・・・生徒の考え方と指導者の間にあるギャップ
ギャップを埋めるものは何??
共通テストが終わり、国公立大学の場合、2次試験の出願が開始されました。
多くの受験生の場合、共通テスト終了後自己採点をし、各予備校で自己採点結果を出して志望校との合格可能性を調べるのですが、「自分はAが出たから安心だ」とか「E判定だから受験校は替えよう」など、様々な考えが出てきます。
そんな中、産経新聞の記事に次のような記事が出てました。
(中略)
よくある誤解が、A~Eまで均等に2割ずつ分布している-という話。
各ランクの受験者の分布は均一ではなく、実は、E判定がつく志願者は全体の60%に及ぶという。
つまり、志願者の中で一番多い判定がE判定。
D判定なら「下から2番目の下位グループか…」と受け止めるのではなく「勝負できるところにいる」と見てほしい、と受験関係者はいう。
合格の可能性は十分あるということだ。
(引用終わり)
模試の判定では、多くの場合A~Eの5段階の判定が出されます。
A判定はとにかくいい判定なので、受験生も指導者も納得して志望校を受験校とすると思います。
逆にE判定の場合、一番悪い判定だからといって、志望校をさっさと変更しがちですし、CやD判定でも志望校を変更する場合も多く見かけます。
受験生心理としてはわからないものではないのですが、この記事にもあるように、実はとても「もったいない」話だと思います。
私の指導の場合、C判定以上の判定が出た場合、「自信をもって志望校を受験しなさい」といいます。
D判定で「油断はできないけど、まあ大丈夫だよ」です。
E判定でも、D判定に近いE判定なら受験校の変更はなしにして、滑り止め校の受験を強烈に進めます。
志望校の判定はあくまで確率論の話ですので、どのように判断するかは受験生自身ということになりますが、その判断の有力なものは「実際に受験する生徒と相談に乗る指導者との信頼関係」ということになります。
いくら、コロナ禍の中リモートが進んでいても、対面での対応はとても大事だと思います。